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「使える脳の鍛え方」5章ポイント整理 [勉強の効率化]

引き続き、「使える脳の鍛え方」より、実践への活用ポイントを整理します

5章「知っていると錯覚しない」ポイント整理
・自分の能力を高め、ある分野で秀でるためには、他者の力量をきちんと認識し、自分が何を知っていて何を知らないかを正確に把握し、成果のあがる学習法を選び、進歩を客観的に測定する方法を見つけなければならない。
⇒「メタ認知」の能力(自分の思考を監視する・自分を正確に観察する)を高める事が学力を高めるためには効果的。振り返りの技術を磨く必要があるが、どうすれば精度の高い「メタ認知」が可能になるか検討する必要がある。

・何があったか推測する行為は、自分に誤った情報を与え、間違ったまま放置されると、記憶として思い出す可能性がある。
⇒小テストで宿題と同じ間違いをする生徒が見られるが、「すぐ丸付けをしない」「間違い直しで訂正できていない」など、誤った勉強方法になっている可能性が高い。宿題内容と小テスト内容を照らし合わせて、振り返りをさせる必要がある。また、「5分間作文」でも誤った内容の記載が見られるが、即フィードバックしなければ、誤った内容が定着する可能性があるので対応を検討する必要がある。

・「知識の呪い」
自分がすでに習熟した知識や作業を他の人が新たに学ぶ際に、かかる時間を少なく見積もってしまう。
⇒ベテランの講師がよく陥る現象。宿題のボリュームを見誤る状況がよく見られるので、生徒の実態に合わせた適正時間の把握が必要。また、講師にとっては当たり前になっている「解き方」や「頭の使い方」も生徒にとっては当たり前ではない。「講師がどのような頭の使い方で問題を解いているのか」「なぜそのような解き方をするようになったのか」まで解明する必要がある。これを解明すると、ほとんどが「自身の指導経験」によるところが大きい。つまり、「誰かに教えるために準備した経験」が、解法の定着につながっている。ここからも、「誰かに教えるつもりで勉強する」「先生になったつもりで勉強する」事が、学習効果を高めるためにも効果的である事が伺える。

・聞き覚えのある説明を聞くと、「知っている気がする」ので真実だと錯覚する。
・難しい概念をとくにわかりやすく説明すると、概念自体が実は単純で、自分も最初から知っていたと思いこむ事がある。
⇒授業内で、わかったつもりになって話を集中して聞けていない生徒がみられるが、総じて成績が伸び悩む傾向がある。「理解すること」をゴールにするのではなく。「授業を再現する事」をゴールに設定する事で、授業を見る事の重要性を伝えたい。

参考

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

  • 作者: ピーター・ブラウン
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2016/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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