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5分間作文を進化させる「関連付け・疑問・感情」 [説明できるようにするにはどうすればいい?]

「説明できるようになる」事が、知識習得の最終ゴールという認識から、私の塾では授業後に「今日できるようになった事」についての5分間作文を実施しています。

5分間200文字の作文ですが、多くの生徒が具体的にその日の授業内容を整理できるようになってきました。

ここで記入している内容は「授業のポイント整理」または「授業の再現です」。これだけでも、学習内容の理解を深めるためには高い効果があると実感していますが、生徒の様子を見ると、この「5分間作文」はさらなる可能性を秘めているように感じました。

5分間200文字作文から300文字作文へ
毎回の5分間作文に慣れてくると、子ども達は5分間で精度の高い作文を書けるようになります。そこで、200文字作文を300文字に進化させる事にしました。

最初の200文字は従来通り「ポイント整理」または「授業の再現」。ここで求められるのは、「誰かに説明するつもりで、何も見ずに、具体的に書く事」。続く100文字で記入すべき内容として、以下のいずれかを選択するように指示しています。

①過去に学んだ内容と関連付けて文章化する
知識を定着させるためには、すでに学んだ事と結びつける事が効果的です。そこで、今日の授業のポイントと、かつて学んだ事を関連付けて言語化する事で、より長期の記憶に残す事を意図しています。

②「何で?」と思ったことを記入する
最も成果に繋がる学びは、能動的な学び。能動的な学びのきっかけになるのが「なんで?」という疑問です。「何かを学ぶとは、新しい疑問を発見すること」。今日の授業のポイントから、新たな疑問が生じれば、それを記入してもらいます。疑問を明確に言語化することで、学習内容の定着と能動的な学習意欲を引き出す事を意図しています。

③感情を表現する
記憶と感情には密接な関係があります。感情を伴った記憶は長期記憶に残りやすい。そこで、「今日の授業のポイント」から生じた感情を記入してもらいます。驚きや感動、できるようになった充実感など、知識と感情をセットで記入する事で、知識の定着を促します。

前半200文字の「授業内容の言語化」が最優先ですが、記入スピードが上がってきた生徒に対しては「関連付け・疑問・感情」の3要素をプラスして、理解と定着を深めていきます。


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