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ストローク(声かけ)で生徒のやる気を引き出す [信頼関係を深めるにはどうすればいい?]

引き続き、原田隆史氏の「カリスマ教師の心づくり塾」より、「信頼関係を深めるためにはどうすればいいか?」を追求していきます。

原田氏は、生徒への声かけ・接触を「ストローク」と名づけ、「ストロークの質向上」を講師の身につける技能として重視しています。

私の考える理想的な教室は、授業と授業前後の生徒接触を通じて、生徒が「できるようになったと実感して帰ること」と「笑顔で帰る事」そのためにも、ストロークの技術は全講師が常に高い水準を目指して研鑽していく必要があると考えています。

原田氏の「ストローク」の技術を3つのポイントで整理します。

①ストロークの分類
ストロークは、大きく「肯定的ストローク」と「否定的ストローク」に分類される。
肯定的・否定的ストロークは、さらに「肉体的ストローク」「精神的ストローク」「条件付きストローク」「非条件付きストローク」に分類される。

【肯定的ストローク】
(肉体的)頭をなでる・握手する・抱擁する
(心理的)褒める・励ます・信頼する・感謝する・うなずく
(条件付)「素直だから好き」「素晴らしい結果だった」
(無条件)「どんな時も信じている」

【否定的ストローク】
(肉体的)たたく・つねる・なぐる
(精神的)叱る・反対する・注意する・悪口を言う
(条件付)「ウソはだめ」「遅刻はだめ」
(無条件)「もう来るな」「お前の事が嫌いだ」

②ストロークの3原則
1.肯定的ストロークは否定的ストロークに優る
2.意識して相手にストロークを打つ
3.ストロークは欲しくなったら自分からもらいにいってもいい

③ストロークの3段階
(第一段階)20秒3ストローク
20秒の間に3つの事をしゃべる。20秒3ストロークは教師の会話力・プレゼンテーション力の基本。

(第二段階)プラチナストローク
自分の理念・基準を持ってズバッと相手に切り込んでいくストローク。基準・理由をはっきりさせて○×を明確にしていく。本気で○×をつきつけられると人間はグサッとくる。このグサッとくるストロークがプラチナストローク。

プラチナストロークが打てるようになるためには、真剣に相手の事を考え、遠慮をせずに本気で言う事が重要。「ほんとにその通り」「この人よく見てくれえている」と相手が感じるようなストロークがプラチナストローク。

(第3段階)自然に、無意識にストロークが打てる
形式的、手法的な感覚を相手に抱かせないような、無意識にストロークを打てるようになるのがゴール。日々の研鑽によって身につける事ができる。

実践方針
集団塾では1日に100人~200人前後の生徒を相手にします。じっくり話を聞く生徒面談の質向上も重要ですが、「20秒3ストローク」の質を高め、生徒をやる気にし、笑顔にする事ができれば、これ以上の武器はありまあせん。

教室運営の柱として、ストローク(声かけ)の研修と、スタッフに対する「20秒3ストローク」も日々実践していきます。

参考

カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)

カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)

  • 作者: 原田 隆史
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2008/07/09
  • メディア: 新書



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