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信頼関係を深めるにはどうすればいい? ブログトップ

判断軸は「楽しい体験」と「自信をつけさせること」 [信頼関係を深めるにはどうすればいい?]

引き続き、沼田晶弘氏の「「やる気」を引き出す黄金ルール」より、子供たちと信頼関係を深めるためのポイントを整理していきます。

沼田氏が指導で心がけている事は、「こども達に楽しい経験を積ませること」「相手に自信をつけさせること」。楽しい経験が、社会に出た時に困難に立ち向かう支えになったり、やる気の素になると考えています。

この先生に教えてもらうと「楽しい」「自信がつく」といった感覚は、子供たちとの信頼関係を深め、成果につなげるためにも重要な要素だと考えます。


「楽しい体験」「自信」というキーワードをもとに、沼田氏の著書のポイントを整理していきます。

①判断軸は「楽しい思い出」と「自信」
成功体験と楽しい思い出が自己効力感(できるという感覚)を高める。指導で心がけるべきことは「相手に自信」をつけさせること。チャレンジするための「やる気の素」を育てること。そのためにも、「楽しい体験」をできるだけ重ねる事が重要。

自信がつけば、自然にそっちのゴールを自ら目指すようになる。自信のもとになる小さな成功体験を日々積んでいくことが大切。

②子供の興味に合わせたゴール設定
教師の理想論は置いておき、子どもの興味に合わせたゴール設定をする。ワクワクして、楽しくさえなれば、やる気が出て結果が倍になるはず。相手がやる気になりそうなゴールにすり替えて、楽しく意欲的に取り組ませて成果を出す。

やる気を引き出すゴール設定のポイントは「課題」「制限」「報酬」。スタート時の設定、指示出しの一番初めが肝心。面白そうだと相手は自然と動き出してくれる。

どこを目指しているかを始めに説明。常に意識して繰り返し思い出さて現状を確認しながら進んでいく。

「面白い」という気持ちに火をつけるのが「制限」。「制限」をつけると、クリアするために工夫しなくてはならなくなる。

課題(ミッション)を出す時に、相手が手にできる「報酬」を発表。「報酬」の中身は実益と名誉。「褒められること」は名誉に相当。

「条件」でできるだけ相手の興味のある世界に近づけてあげる事が大切。相手をよく観察して、シンプルに理解できて具体的なキーワードを使って条件を設定。

「面白い」という気持ちを引き出すために、相手が「少しできそう」と感じる課題に見せる事が大切。

③成長と褒めはワンセット
褒めれば達成感も増し、その成功はどんどん自信に変わっていく。小さな成果も見逃さず、ちゃんとできていることを褒めて伝える事。

ひとつの成功で最大の自信を勝ち取るためのコツは褒める人数を増やす事。

実践方針
子ども達の周りには、ゲーム、ユーチューブ、漫画など、「楽しい」と感じるものが溢れかえっています。「勉強は辛いけど歯を食いしばって頑張るもの」ではなく、「勉強は楽しいもの」という認識に塗り替えていかなければ、子ども達はどんどん勉強から遠ざかってしまうと思います。

「生徒目線のワクワクするゴール設定」を意識して1回1回の授業構成と、イベントの打ち出しを検討していきます。

私自身とスタッフ全体の授業と生徒対応については「授業が楽しい体験になっているか」「相手に自信をつけさせているか」という軸で振り返りをしていきます。

参考

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

  • 作者: 沼田 晶弘
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 単行本



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信頼関係構築のための3つのポイント [信頼関係を深めるにはどうすればいい?]

沼田晶弘氏の「「やる気」を引き出す黄金ルール」より、信頼関係構築のヒントを整理します。沼田氏は、東京学芸大学附属世田谷小学校教諭で、掃除の時にダンスしたり、「夢」の卒業遠足を実現させたり、子どもが先生の代わりに教えたりと、一見型破りとも思える教室運営で子ども達の「自己肯定感」を高めています。

沼田氏が生徒との信頼関係を構築するために意識しているポイントを整理します。

①印象が決まるのは最初の3分間
初対面の時は、「どんな先生かな?」「優しい先生だったらいいな?」「怖い先生だったらやだな?」など、子どもたちは「大丈夫かな?」という不安を抱えている。まずは「大丈夫だ」と思わせる事が重要。

そのために大切なのは「楽しい印象を植え付けて、警戒心を解いてもらう事」。まずは相手が安心できる人間関係を作る事が大切。

警戒が解けたからといって、初対面のうちからズカズカと相手の領域に踏み込み過ぎないように注意する事も重要。

②報告をきちんとしたら何があっても守ってあげる
「守ってもらえている」という安心感は信頼関係の支えとなる。「ほう・れん・そう」を通した相手に対しては、味方に立って絶対に守る。

ミスをした時にできれば避けたいのは、厳しく問い詰めてビシビシ叱ること。相手にはまず、「ちゃんと説明すれば必ず味方になる」というスタンスを伝える事。追い詰めずに何が起きたかを理解してあげる。

チームが一丸となって進んでいくには、何よりも安心して動けるための信頼関係が重要。

③観察の重要性~相手のことをよく知る~
相手との距離を縮めるために有効なもうひとつのポイントは相手のことをよく知っておくこと。。そのためにひつようなのが「観察」。

相手がどのようなコミュニケーションを取る人なのか。どんな性格で、何が得意なのかを把握しておく。

一番力が抜けているときが、それぞれの素に近い個性がみえやすくなるタイミング

実践方針
もうすうぐ夏期講習ですが、初めて通塾する多くの出会いがあります。最初の授業や授業前に、警戒心を解くためにも、「楽しい印象を植え付ける」事に専念していきます。

問い詰める指導ではなく、報告をしてもらえる信頼関係、安心して課題に取り組める信頼関係作りを最優先した教室運営をしていきます。

沼田晶弘氏の実際の教室運営はネット記事以外にも書籍も出版されているので、読んでみようと思います。

参考

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

  • 作者: 沼田 晶弘
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 単行本



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ストローク(声かけ)で生徒のやる気を引き出す [信頼関係を深めるにはどうすればいい?]

引き続き、原田隆史氏の「カリスマ教師の心づくり塾」より、「信頼関係を深めるためにはどうすればいいか?」を追求していきます。

原田氏は、生徒への声かけ・接触を「ストローク」と名づけ、「ストロークの質向上」を講師の身につける技能として重視しています。

私の考える理想的な教室は、授業と授業前後の生徒接触を通じて、生徒が「できるようになったと実感して帰ること」と「笑顔で帰る事」そのためにも、ストロークの技術は全講師が常に高い水準を目指して研鑽していく必要があると考えています。

原田氏の「ストローク」の技術を3つのポイントで整理します。

①ストロークの分類
ストロークは、大きく「肯定的ストローク」と「否定的ストローク」に分類される。
肯定的・否定的ストロークは、さらに「肉体的ストローク」「精神的ストローク」「条件付きストローク」「非条件付きストローク」に分類される。

【肯定的ストローク】
(肉体的)頭をなでる・握手する・抱擁する
(心理的)褒める・励ます・信頼する・感謝する・うなずく
(条件付)「素直だから好き」「素晴らしい結果だった」
(無条件)「どんな時も信じている」

【否定的ストローク】
(肉体的)たたく・つねる・なぐる
(精神的)叱る・反対する・注意する・悪口を言う
(条件付)「ウソはだめ」「遅刻はだめ」
(無条件)「もう来るな」「お前の事が嫌いだ」

②ストロークの3原則
1.肯定的ストロークは否定的ストロークに優る
2.意識して相手にストロークを打つ
3.ストロークは欲しくなったら自分からもらいにいってもいい

③ストロークの3段階
(第一段階)20秒3ストローク
20秒の間に3つの事をしゃべる。20秒3ストロークは教師の会話力・プレゼンテーション力の基本。

(第二段階)プラチナストローク
自分の理念・基準を持ってズバッと相手に切り込んでいくストローク。基準・理由をはっきりさせて○×を明確にしていく。本気で○×をつきつけられると人間はグサッとくる。このグサッとくるストロークがプラチナストローク。

プラチナストロークが打てるようになるためには、真剣に相手の事を考え、遠慮をせずに本気で言う事が重要。「ほんとにその通り」「この人よく見てくれえている」と相手が感じるようなストロークがプラチナストローク。

(第3段階)自然に、無意識にストロークが打てる
形式的、手法的な感覚を相手に抱かせないような、無意識にストロークを打てるようになるのがゴール。日々の研鑽によって身につける事ができる。

実践方針
集団塾では1日に100人~200人前後の生徒を相手にします。じっくり話を聞く生徒面談の質向上も重要ですが、「20秒3ストローク」の質を高め、生徒をやる気にし、笑顔にする事ができれば、これ以上の武器はありまあせん。

教室運営の柱として、ストローク(声かけ)の研修と、スタッフに対する「20秒3ストローク」も日々実践していきます。

参考

カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)

カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)

  • 作者: 原田 隆史
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2008/07/09
  • メディア: 新書



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信頼関係構築のためには理念の発信が必要 [信頼関係を深めるにはどうすればいい?]

生徒の成績上昇や、教室の生徒数増のためにも、今通っていただいている生徒との信頼関係の深めていく事は何よりも重要です。

原田隆史氏の「カリスマ教師の心づくり塾」を参考に、生徒と信頼関係を構築するために何を為すべきかを整理していきます。

原田氏は、教師時代に大阪市立松虫中学校陸上競技部を7年間で13回の日本一に導き、現在は「教育の力で世界中を元気にする」という理念のもと「原田教育研究所」を立ち上げ、原田氏が築き上げたノウハウを世に広めています。

教育指導4つの原則
原田氏は、以下の「教育指導4つの原則」を提示しています。
1.教育理念をしっかり持つ。
2.態度教育(まずは、挨拶・時間厳守・すさみ除去)を徹底する。
3.行動の意味づけを教育して価値観を高める。
4.専門教育(知識・技術・ノウハウ)を行い、成果をあげる。

原田氏の場合、教育理念の柱は「自立型人間の育成」。その実現のために「本気になることを教える」「馴れ合い集団にしない」などの目標を掲げています。目標達成のために「まず自分自身が本気になること」「教育の理念・指導スタイルをどんどん生徒・保護者・他の教師に発信する事」を行動方針としています。

実践方針
①教育指導4つの原則のすり合わせ
上記4つの原則は、成果を出すためにも、日々全講師が追求し、すりあわせていくべき事だと考えています。
1.教育理念のすり合わせ
2.態度教育の徹底(OKラインのすり合わせ)
3.「行動の意味づけ」のすり合わせ
(例)「何のために挨拶をするのか?」「遅刻してはいけないのはなんで?」など
4.専門教育の研鑽・実践・共有

②教育理念・指導方針の生徒・保護者・スタッフへの発信
教育理念、指導スタイルについては、現状保護者までは届いていないと感じています。現在は、メール配信サービスなどの手段もあるので、教育理念・指導スタイルを発信していきます。

参考

カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)

カリスマ教師の心づくり塾 (日経プレミアシリーズ 9)

  • 作者: 原田 隆史
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2008/07/09
  • メディア: 新書



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