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界面活性剤って何?~シャンプー・リンスとイオンの関係~ [探究心の喚起]

シャンプーについて調べてみると、多くの化学物質が登場するだけでなく、イオンに関係する情報も多く出てきました。中3理科の内容とリンクできるように整理してみます。

【界面活性剤って何?】
・界面活性剤は、界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称。
・構造としては、1つの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」の2つの部分を持っている。この構造が、本来、水と油のように混じり合わないものを、混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをする。
・界面活性剤は水になじみやすい「親水性」と油になじみやすい「親油性」の2つの性質をもった成分。油にも水にもなじみやすいので、油と水を混ぜ合わせる力がある。

【界面活性剤の種類】
①アニオン界面活性剤(親水性部分が ーイオン)
②カチオン界面活性剤(親水性部分が+イオン)
③両性界面活性剤(親水性部分が条件によって、+にもーにもなる)
④ノニオン界面活性剤(イオンがない)

【アニオン界面活性剤(親水性部分が ーイオン)=シャンプー】
・親油性の部分が「油に吸着」→「油を浮かせる」→「油を閉じ込める」という流れで汚れを落とす。
・大半の洗剤やシャンプーはアニオン界面活性剤。

【カチオン界面活性剤(親水性部分が+イオン)=リンス】
・-に停電した髪の毛などに吸着するという特徴。
・髪の毛のタンパク質は+に帯電しているため、タンパク質が抜けた髪の毛は-に傾く。したがって、トリートメントやコンディショナーはカチオン界面活性剤を使用している。
・髪の毛を洗うシャンプーはアニオン界面活性剤(陰イオン)で洗うので-に帯電するので、カチオン界面活性剤の吸着力が上がる。
・カチオン界面活性剤は傷んだ髪の毛に成分が吸着するという性質があるため、カチオン洗浄成分を使用したシャンプーの場合コンディショニング効果が得られる。
・肌や髪の毛に非常に優しい洗浄成分と言えます。

【両性界面活性剤(親水性部分が条件によって、+にもーにもなる)】
・洗っている時のpHで性質が変わったり他に配合する成分で性質が変わる界面活性剤です。
・両性界面活性剤の場合、汚れもおちる(アニオン化)し成分も髪の毛に張り付く(カチオン化)という性質がある。そのため、界面活性剤単独でもリンスやコンディショナーをした感じの質感になる事が多いのが特徴。
・両性界面活性剤はよく両性ベタインと言われる。

【ノニオン界面活性剤(イオンがない)】
・ノニオン界面活性剤の多くは主に洗浄力が無く泡立ちや粘度・乳化剤に使用される。
・ノニオン界面活性剤の洗浄成分はとても泡立ちが少なく洗浄力が少ないため肌に与えるダメージが少ない。

【実践方針】
・シャンプーに含まれる界面活性剤は水と油の境界をなくし、汚れを浮かす事で除去する事ができる。
・髪の毛の80%はタンパク質で、髪の毛のタンパク質は通常+に帯電している。
・親水性部分が陰イオンのシャンプーで、髪の毛を洗う際に、タンパク質が流れ髪の毛が-に帯電する。
・次に、親水性部分が陽イオンのリンスやコンディショナーが髪に吸着する事でコンディショニング効果が生まれる。

大きな流れは上記だと思いますが、シャンプーリンスに含まれている成分やその組成、界面活性剤の分類など、生徒状況に応じて意欲換気につなげていきたいと思います。

【参考】
・界面活性剤とは(花王)
・シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)を解り易く説明します(綺麗のミカタ)
・シャンプーの界面活性剤は危険?種類と成分を正しく理解しよう!(女性の美学)

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