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ARCS動機付けモデル [指導技術]

ARCS動機付けモデルは、生徒の学習意欲を高めるための一つの指針として効果を発揮しそうです。
【ARCS動機付けモデル概要】
アメリカの教育工学者ジョン・M・ケラー(John M. Keller)によって開発された理論。「学習意欲を刺激、持続させるために、授業をどう設計すべきか」という問いに答えることを目的とした理論。
(動機付けの4因子)
1.注意(Attention)「面白そう!!何かありそう!!」
2.関連性(Relevance)「自分に関係がありそう!!」
3.自信(Confidence)「やればできそう!!」
4.満足感(Satisfaction)「やってよかった!!」
・重要なのは、これらを指導の中で段階的に行う必要があるということ。
・満足感はさらなる発展的内容への動機付け。
・満足感はある程度上位レベルの教育目標を達成してから与えないと、探究心を抑制する恐れもある。

【教授方法への具体的な落とし込み】
1.注意
(知覚的喚起)オープニングでひと工夫し注意を引いているか。
(探究心の喚起)エピソード等を混ぜて、教材内容が奥深い事を伝えているか。
(変化性)飽きる前にブレイクをはさんでいるか。
2.関連性
(親しみやすさ)生徒の関心、今までに習ったことと関連付けているか。
(目的指向性)習ったことが何に活かせるのかを提示しているか。
(動機との一致)勉強自体を楽しめる工夫をしているか。
3.自信
(学習要求)ゴールを明示し、どこに向かって努力しているかを意識させているか。
(成功の機会)他人との比較ではなく、過去の自分との比較で進歩を確かめられるようにしているか。
(コントロールの個人化)身につけ方のアドバイスを伝え、それを参考に自分独自のやり方でもいいことを伝えているか。
4.満足感
(自然の結果) 身につけたことを活かすチャンスを与えているか。
(肯定的な結果)褒める言葉や認定証を渡しているか。
(公平さ)えこひいきがなく、約束は守るなどの首尾一貫した態度をとっているか。

「教材内容の奥深さを、生徒の注意を引く形で伝える」「今まで学んだこととの関連性を伝える」。講師自身の追求力が、直接子ども達の動機付けにつながる事を強く感じます。

【参考】
教職課程「教育工学」テキスト
ARCSモデルに学ぶ(1)
ARCS動機づけモデルの応用
ARCS 動機づけモデルを使って学生の学習意欲を高めよう!


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