問題レベル・評価を明確にする「ルーブリック」「思考コード」 [最新教育事例]
2020年の入試問題を見て、「この問題で一体何を評価しようとしているのか?」「このような問題を解けるようにするにはどのような指導をすべきなのか?」スッキリしない点が多かったので、引き続き追求していきます。
【首都圏模試センターの「思考コード」】
「思考レベル」と「問題難度」の2つの軸で問題を分類。
「思考レベル」
A知識・理解思考(知識を問う問題。知識を理解し運用できているか問う問題)
B論理的思考(情報を分析整理する力。論理的に説明する力を問う問題)
C創造的思考(自分お考えを表現したり、様々な知識や想像力を活用したりする力を問う問題)
「問題難度」
1単純(単純関係/一問一答)
2複雑(カテゴライズ)
3変容(全体関係)
「思考コード」は、「思考レベル」と「問題難度」の3×3のマトリクスで問題を分類しているようです。この考え方は、欧米では「ルーブリック」と呼ばれ、学力をはかる「ものさし」として利用されているそうです。
この「ルーブリック」という視点は、講師が発問を考える際に、どの水準の発問かを明確にしたり、思考力・表現力・判断力を生徒自身が自己評価する事にも活用できそうです。
【参考】
子供の学力の新観点「思考コード」を知っていますか?
グローバル教育 気になるキーワード VOL.5 ルーブリック | G-Edu
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【首都圏模試センターの「思考コード」】
「思考レベル」と「問題難度」の2つの軸で問題を分類。
「思考レベル」
A知識・理解思考(知識を問う問題。知識を理解し運用できているか問う問題)
B論理的思考(情報を分析整理する力。論理的に説明する力を問う問題)
C創造的思考(自分お考えを表現したり、様々な知識や想像力を活用したりする力を問う問題)
「問題難度」
1単純(単純関係/一問一答)
2複雑(カテゴライズ)
3変容(全体関係)
「思考コード」は、「思考レベル」と「問題難度」の3×3のマトリクスで問題を分類しているようです。この考え方は、欧米では「ルーブリック」と呼ばれ、学力をはかる「ものさし」として利用されているそうです。
この「ルーブリック」という視点は、講師が発問を考える際に、どの水準の発問かを明確にしたり、思考力・表現力・判断力を生徒自身が自己評価する事にも活用できそうです。
【参考】
子供の学力の新観点「思考コード」を知っていますか?
グローバル教育 気になるキーワード VOL.5 ルーブリック | G-Edu
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2017-11-01 00:00
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MOOCの普及で学びの場が開かれる [最新教育事例]
無料で受講できるオンライン講座、MOOC(Massive Open Online Course)の普及が進んでいます。
カーンアカデミーもその一つですが、世界のトップレベルの講座を視聴する事も可能です。大学に行かなくても、大学の講義を受講する事が可能。また、MOOCの活用が新たな才能発掘につながる事例も出ているようです。〝超天才〟を世界で発掘!? モンゴル15歳少年が学費免除でMITへ 「edX」は大学教育を根底から変えるか
世界のトップ大学の無料公開オンライン講座を視聴できる主なMOOCは以下
①コーセラ(Coursera)
②エドエックス(EDX)
③ユーダシティー(Udacity)
④フューチャーラーン(Futurelearn)
私もEDXで、隈研吾氏(東京大学教授)の「Four Facets of Contemporary Japanese Architecture: Theory」という講座を視聴してみました。全世界に日本建築の魅力を紹介するといういう講座ですが、無料で、誰でも視聴できるというのは本当にすごいです。主体性さえあれば、学びの機会は広く開かれている事を実感しました。
オンライン講座では学習の持続という点で、まだ課題があるそうですが、今後まだまだ広がりを見せると思います。
【参考】
〝超天才〟を世界で発掘!? モンゴル15歳少年が学費免除でMITへ 「edX」は大学教育を根底から変えるか
「英語で学ぶ」を始めてみよう!超一流大学の授業を日本で受講できるオンライン大学講座「MOOC」とは?
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カーンアカデミーもその一つですが、世界のトップレベルの講座を視聴する事も可能です。大学に行かなくても、大学の講義を受講する事が可能。また、MOOCの活用が新たな才能発掘につながる事例も出ているようです。〝超天才〟を世界で発掘!? モンゴル15歳少年が学費免除でMITへ 「edX」は大学教育を根底から変えるか
世界のトップ大学の無料公開オンライン講座を視聴できる主なMOOCは以下
①コーセラ(Coursera)
②エドエックス(EDX)
③ユーダシティー(Udacity)
④フューチャーラーン(Futurelearn)
私もEDXで、隈研吾氏(東京大学教授)の「Four Facets of Contemporary Japanese Architecture: Theory」という講座を視聴してみました。全世界に日本建築の魅力を紹介するといういう講座ですが、無料で、誰でも視聴できるというのは本当にすごいです。主体性さえあれば、学びの機会は広く開かれている事を実感しました。
オンライン講座では学習の持続という点で、まだ課題があるそうですが、今後まだまだ広がりを見せると思います。
【参考】
大前研一ビジネスジャーナル No.6(「教える」から「考える」へ~世界の教育トレンド/日本人の海外シフトの現状と課題~) (大前研一books(NextPublishing))
- 出版社/メーカー: good.book
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Kindle版
〝超天才〟を世界で発掘!? モンゴル15歳少年が学費免除でMITへ 「edX」は大学教育を根底から変えるか
「英語で学ぶ」を始めてみよう!超一流大学の授業を日本で受講できるオンライン大学講座「MOOC」とは?
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サルマンカーン氏が推奨する学び方 [最新教育事例]
サルマンカーン氏は、完全習得学習以外にも、効果的な学びのための多くの方法論を提示しています。
①1レッスン10分以下
講義型授業で集中力が維持できるのは10分~18分。講義終盤は3~4分が限界。多くの検証データが同様のデータを示しているのに、授業に変化をつけるなど、教師側の工夫に委ねているのが現状。
⇒カーンアカデミーのビデオは1レッスン10分以下
②連想学習
新しく学んだことをすでに知っている事に関連付ける事で理解を深め記憶を持続させる事ができる。今習っている事が何と関連しているか把握する事が重要。
⇒「知識マップ」によって、今学んでいることと、他の学習内容とのつながりが把握できるように。
③マイペース学習
いつ・どこで学ぶか、学ぶペースを自由に決めさせる。能動的学習を重視
カーン氏が重視しているのは「能動的学習」。カーンアカデミーにより、無学年制の授業空間や、教師の個別対応、生徒同士の教え合いの余力も生まれる。知識習得が効率化される事で、問題解決や実践型のグループワークの時間を多く確保する事も推奨しています。
子どもたちの可能性を最大化するために出来る事はまだまだありそうです。私自身も、引き続き学びと実践を継続していきます。
【参考】
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①1レッスン10分以下
講義型授業で集中力が維持できるのは10分~18分。講義終盤は3~4分が限界。多くの検証データが同様のデータを示しているのに、授業に変化をつけるなど、教師側の工夫に委ねているのが現状。
⇒カーンアカデミーのビデオは1レッスン10分以下
②連想学習
新しく学んだことをすでに知っている事に関連付ける事で理解を深め記憶を持続させる事ができる。今習っている事が何と関連しているか把握する事が重要。
⇒「知識マップ」によって、今学んでいることと、他の学習内容とのつながりが把握できるように。
③マイペース学習
いつ・どこで学ぶか、学ぶペースを自由に決めさせる。能動的学習を重視
カーン氏が重視しているのは「能動的学習」。カーンアカデミーにより、無学年制の授業空間や、教師の個別対応、生徒同士の教え合いの余力も生まれる。知識習得が効率化される事で、問題解決や実践型のグループワークの時間を多く確保する事も推奨しています。
子どもたちの可能性を最大化するために出来る事はまだまだありそうです。私自身も、引き続き学びと実践を継続していきます。
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サルマンカーン氏が実践する完全習得学習 [最新教育事例]
カーンアカデミー創始者のサルマンカーン氏。
カーン氏は最も効果的な学習方法として、完全習得学習を提唱しています。完全習得学習は過去にも実践事例があり、成果が認められつつも、個別カリキュラムによる教師の負担や教材等の経済的理由で破綻していたようです。しかし、テクノロジーの活用がこうした問題点の突破口となり、完全習得学習の実現可能性は今後ますます広がっていきそうです。
①「完全習得学習」とは
・ある学習内容を十分に理解した上で、もっと高度な内容に進むべきという考え方。
・10問連続正解等、完全習得の基準を設けて次に進む。
・完全習得の指標達成は生徒の心からの達成感、自身、自尊心の高まりにつながる。
②完全習得学習の歴史
・1920年代、カートン・W・ウォッシュバーン(教育者)による。イリノイ州シカゴ郊外のウィネトカでの実践(ウィネトカプラン)。
・1960年代、ベンジャミン・ブルーム(発達心理学者)と一番弟子ジェームズ・ブロックによる実践。
(伝統的モデル)学習に割り振られる時間が固定され、理解はバラバラ。
(ウォッシュバーンのシステム)固定すべきは高いレベルの理解。バラバラで良いのは理解に要する時間。
(ブルームとブロックのシステム)基本はウィネトカプランと同様。先生の役割は案内役・助言者。生徒同士の教え合いを推奨。統計上も事例上も、生徒と先生の両方にメリットがあることが実証された。
※ただし、どちらも経済的理由と、変化を嫌う役人の抵抗により下火になっていった。
完全習得学習のデメリットは、テクノロジーの発達により、クリアされつつあるように感じます。勉強のテクノロジー活用、AI活用は今後ますます加速していくと考えています。
【参考】
点数ではなく身につける事を目指す教育(サルマン・カーン)
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カーン氏は最も効果的な学習方法として、完全習得学習を提唱しています。完全習得学習は過去にも実践事例があり、成果が認められつつも、個別カリキュラムによる教師の負担や教材等の経済的理由で破綻していたようです。しかし、テクノロジーの活用がこうした問題点の突破口となり、完全習得学習の実現可能性は今後ますます広がっていきそうです。
①「完全習得学習」とは
・ある学習内容を十分に理解した上で、もっと高度な内容に進むべきという考え方。
・10問連続正解等、完全習得の基準を設けて次に進む。
・完全習得の指標達成は生徒の心からの達成感、自身、自尊心の高まりにつながる。
②完全習得学習の歴史
・1920年代、カートン・W・ウォッシュバーン(教育者)による。イリノイ州シカゴ郊外のウィネトカでの実践(ウィネトカプラン)。
・1960年代、ベンジャミン・ブルーム(発達心理学者)と一番弟子ジェームズ・ブロックによる実践。
(伝統的モデル)学習に割り振られる時間が固定され、理解はバラバラ。
(ウォッシュバーンのシステム)固定すべきは高いレベルの理解。バラバラで良いのは理解に要する時間。
(ブルームとブロックのシステム)基本はウィネトカプランと同様。先生の役割は案内役・助言者。生徒同士の教え合いを推奨。統計上も事例上も、生徒と先生の両方にメリットがあることが実証された。
※ただし、どちらも経済的理由と、変化を嫌う役人の抵抗により下火になっていった。
完全習得学習のデメリットは、テクノロジーの発達により、クリアされつつあるように感じます。勉強のテクノロジー活用、AI活用は今後ますます加速していくと考えています。
【参考】
点数ではなく身につける事を目指す教育(サルマン・カーン)
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2020年の大学入試問題 [最新教育事例]
2020年から大学入試が変わると言われています。
「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」へ。
「マークシート+記述式」
「英語は4技能を評価対象とし、民間試験を併用」
「知識偏重の入試」から「思考力・表現力・判断力を評価する入試」
など、まだまだ変更可能性はありそうですが、子ども達にとっては大きな変化になると言えそうです。
各大学の入試問題も変化する事が予測されており、すでに先行して「学力の3要素」を評価している入試問題や「合科目型」の入試問題を紹介する書籍やネット情報も溢れています。
(例)
・キングス・クロス駅の写真です。あなたの感じるところを800字以内で述べなさい(2015順天堂大学医学部)
・知識は人間だけによって創られていくのであろうか(2015慶應義塾大学経済学部小論文課題)
・永遠に生きられれば人は幸せだろうか(2014早稲田大学政治経済学部英語の一部)
・19世紀に入ってからの産業革命が失業を生み出し、環境を破壊する事になったのはなぜかを論述せよ(英国Aレベルテスト)
・「多文化共生」は可能か。あなたの考えとどうしてそのように考えるのかを、あなた自身の経験、または具体的な事例をあげながら述べなさい(2015東京大学文科Ⅲ類外国学校卒業生特別選考小論文問題)
・あなたがいままでに見たことがないほど大喜びしている人々の顔を、表情豊かに描きなさい。また、それらの人々が大喜びしている場所の空間がわかるような背景を、工夫して入れなさい(2015早稲田大学想像理工学部建築学科空間表現の課題)
・カタツムリには意識はあるでしょうか(オックスフォード大学口頭試問)
・なぜ人間には目が2つあるのですか(オックスフォード大学口頭試問)
・ここにサボテンがあります。このサボテンを見てわかることを教えてください(オックスフォード大学口頭試問)
・もし、地球が東から西に自転していたとしたら、世界は現状とどのように異なっていたと考えられるか。いくつかの視点から考察せよ(2014東京大学理科Ⅰ類外国学校卒業生特別選考小論文問題)
上記のような問題を出題している意図や、どのようにすれば、このような問題を解く力を身につける事ができるのか。そのために塾講師としてできる事は何か。継続して追求・実践していきます。
【参考】
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「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」へ。
「マークシート+記述式」
「英語は4技能を評価対象とし、民間試験を併用」
「知識偏重の入試」から「思考力・表現力・判断力を評価する入試」
など、まだまだ変更可能性はありそうですが、子ども達にとっては大きな変化になると言えそうです。
各大学の入試問題も変化する事が予測されており、すでに先行して「学力の3要素」を評価している入試問題や「合科目型」の入試問題を紹介する書籍やネット情報も溢れています。
(例)
・キングス・クロス駅の写真です。あなたの感じるところを800字以内で述べなさい(2015順天堂大学医学部)
・知識は人間だけによって創られていくのであろうか(2015慶應義塾大学経済学部小論文課題)
・永遠に生きられれば人は幸せだろうか(2014早稲田大学政治経済学部英語の一部)
・19世紀に入ってからの産業革命が失業を生み出し、環境を破壊する事になったのはなぜかを論述せよ(英国Aレベルテスト)
・「多文化共生」は可能か。あなたの考えとどうしてそのように考えるのかを、あなた自身の経験、または具体的な事例をあげながら述べなさい(2015東京大学文科Ⅲ類外国学校卒業生特別選考小論文問題)
・あなたがいままでに見たことがないほど大喜びしている人々の顔を、表情豊かに描きなさい。また、それらの人々が大喜びしている場所の空間がわかるような背景を、工夫して入れなさい(2015早稲田大学想像理工学部建築学科空間表現の課題)
・カタツムリには意識はあるでしょうか(オックスフォード大学口頭試問)
・なぜ人間には目が2つあるのですか(オックスフォード大学口頭試問)
・ここにサボテンがあります。このサボテンを見てわかることを教えてください(オックスフォード大学口頭試問)
・もし、地球が東から西に自転していたとしたら、世界は現状とどのように異なっていたと考えられるか。いくつかの視点から考察せよ(2014東京大学理科Ⅰ類外国学校卒業生特別選考小論文問題)
上記のような問題を出題している意図や、どのようにすれば、このような問題を解く力を身につける事ができるのか。そのために塾講師としてできる事は何か。継続して追求・実践していきます。
【参考】
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勉強を教えるのはAIの方が効率的? [最新教育事例]
学習=問題解決力を身につける事/協働の方が効果的
勉強=情報収集・整理・構成/個人の方が効率的
と捉えると、勉強は講師が教えるスタイルよりもAIを活用した方が効率的ではないかという疑問が生じる。勉強は徹底的に効率化して、学習に多くの時間を避けるようにしてあげる事が不可避ではないだろうか。
実際に、教育現場でのAIの活用は徐々に浸透しているようです。
【事例:人工知能型教材「Qubena」】
・子どもの理解度を人工知能に判断させ、最適な問題を自動的に出してもらうシステム。
・子どもが問題を解くときのプロセスを人工知能が逐一収集し、生徒の得手不得手を判断。
・中1数学を終えるまでにかかる時間が平均32時間(最短12時間)。
・1回の授業50分+宿題30分。週2回。期間は3ヶ月(24回)。
・終わるというのは数学検定に合格するレベル(都立高校入試8割レベル)。
・データのサンプルが集まれば集まるほど精度が高まる。
・問題がポンポン出てくるのでフロー状態に入りやすい。
・計算過程や解答に要した時間も計測。ヒントを読んだかどうかも見ている。
・現在問題開発チームが毎月つくる算数・数学の問題は1000~2000問。
・現在は問題の選択しかできないので、問題自体を作問する人工知能。次に、解説文やヒントを自動的に作成できる人工知能に取り組もうと考えている。
・「先生」ではなく、やる気を引き出すための「コーチ」は必要。
・暗記科目は忘却曲線に合わせて問題を出せばいいので技術的には容易。
・国語の作文や美術といったクリエイティブな作業は少し厄介。
教育に革命を起こす技術の事をEdTech(エドテック)と言うそうです。勉強の効率化・高速化は今後重要になると思います。現在、私は塾講師として教科指導をしている立場ではありますが、自身の職に囚われることなくなく、子ども達の未来にとってどのような指導が最善かを考えていきたいと思います。
【参考】
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勉強=情報収集・整理・構成/個人の方が効率的
と捉えると、勉強は講師が教えるスタイルよりもAIを活用した方が効率的ではないかという疑問が生じる。勉強は徹底的に効率化して、学習に多くの時間を避けるようにしてあげる事が不可避ではないだろうか。
実際に、教育現場でのAIの活用は徐々に浸透しているようです。
【事例:人工知能型教材「Qubena」】
・子どもの理解度を人工知能に判断させ、最適な問題を自動的に出してもらうシステム。
・子どもが問題を解くときのプロセスを人工知能が逐一収集し、生徒の得手不得手を判断。
・中1数学を終えるまでにかかる時間が平均32時間(最短12時間)。
・1回の授業50分+宿題30分。週2回。期間は3ヶ月(24回)。
・終わるというのは数学検定に合格するレベル(都立高校入試8割レベル)。
・データのサンプルが集まれば集まるほど精度が高まる。
・問題がポンポン出てくるのでフロー状態に入りやすい。
・計算過程や解答に要した時間も計測。ヒントを読んだかどうかも見ている。
・現在問題開発チームが毎月つくる算数・数学の問題は1000~2000問。
・現在は問題の選択しかできないので、問題自体を作問する人工知能。次に、解説文やヒントを自動的に作成できる人工知能に取り組もうと考えている。
・「先生」ではなく、やる気を引き出すための「コーチ」は必要。
・暗記科目は忘却曲線に合わせて問題を出せばいいので技術的には容易。
・国語の作文や美術といったクリエイティブな作業は少し厄介。
教育に革命を起こす技術の事をEdTech(エドテック)と言うそうです。勉強の効率化・高速化は今後重要になると思います。現在、私は塾講師として教科指導をしている立場ではありますが、自身の職に囚われることなくなく、子ども達の未来にとってどのような指導が最善かを考えていきたいと思います。
【参考】
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「最新教育事例」参考書籍 [最新教育事例]
これからの教育・学習塾・授業のあり方を考えていくうえでも、最新の教育事例の情報収集は欠かせないと考えています。最新教育事例の参考書籍一覧です。
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大前研一ビジネスジャーナル No.6(「教える」から「考える」へ~世界の教育トレンド/日本人の海外シフトの現状と課題~) (大前研一books(NextPublishing))
- 出版社/メーカー: good.book
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: Kindle版
AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である (SB新書)
- 作者: 成毛 眞
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: 新書
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「学習」と「勉強」を明確に分けて認識する必要がある [最新教育事例]
大辞林によると、
「学習」
人間も含めて動物が、生後に経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身につけていくこと。不安や嫌悪など好ましくないものの体得も含まれる。
「勉強」
学問や技芸などを学ぶこと。
上記は、それぞれの意味の一部ではあるが、「学習」は「勉強」を包摂した概念のように感じられる。
あくまで私見だが、「学習」という言葉は
①問題解決のための目標設定
②情報収集・整理⇒構成
③他者への発信
という一連の流れを想起させる。問題解決や他者への発信という概念を含むからこそ、学習は他者との協働とセットで語られる事が多い。「アクティブラーニング」「協働的学習」「問題解決型学習」など「学習」という言葉自体に、他者との協働というイメージが付随しているようにも感じる。
一方、「勉強」は個的な印象を受ける。答えがない問題を学ぶのが「学習」、答えがある問題を学ぶのが「勉強」という印象を受けるのも、「勉強」を個的なものと感じさせる一因ではないだろうか。答えがある問題であれば、協働する必要なない。このような印象が影響してか、現在「勉強」よりも「学習」という言葉の方がもてはやされていると感じる。
しかし、「勉強」とは、上記②の、「情報収集・整理⇒構成」にあたる部分と考えると、「勉強」は、問題解決に欠かせない「学習」の一部であり、「学習」の手順の中で個で取り組む方が効果的・効率的な部分と考える事ができる。
学習塾であっても、現実の問題を通じて、問題解決能力を養う「学習」ができれば理想的であるとは思うが、限られた授業時間の中で、「問題解決型・協働的な学習」の要素を取り入れるのは難しい。また、答えの決まっている「勉強」に、「問題解決や協働的な要素」を組み込む事試みもされているようだが、非効率であるようにも感じる。
このように「学習」と「勉強」を明確に区別することで、学習塾の役割が見えてくる。
①講師自身の学習成果を伝える事で、学習の重要性を伝える(そのためにも、講師自身が学習し続けている必要がある)。
②効率的に知識を収集・整理・構築する「勉強のやり方」を身につけさせる
「勉強」に絞ると、効率最優先。効率的に勉強ができれば、問題解決型の学習に割ける時間が多くなり、問題解決の精度も上がる。
今後も、「勉強の効率化」と、本当に学習塾で「問題解決型の学習は難しいのか」を追求していきたい。
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「学習」
人間も含めて動物が、生後に経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身につけていくこと。不安や嫌悪など好ましくないものの体得も含まれる。
「勉強」
学問や技芸などを学ぶこと。
上記は、それぞれの意味の一部ではあるが、「学習」は「勉強」を包摂した概念のように感じられる。
あくまで私見だが、「学習」という言葉は
①問題解決のための目標設定
②情報収集・整理⇒構成
③他者への発信
という一連の流れを想起させる。問題解決や他者への発信という概念を含むからこそ、学習は他者との協働とセットで語られる事が多い。「アクティブラーニング」「協働的学習」「問題解決型学習」など「学習」という言葉自体に、他者との協働というイメージが付随しているようにも感じる。
一方、「勉強」は個的な印象を受ける。答えがない問題を学ぶのが「学習」、答えがある問題を学ぶのが「勉強」という印象を受けるのも、「勉強」を個的なものと感じさせる一因ではないだろうか。答えがある問題であれば、協働する必要なない。このような印象が影響してか、現在「勉強」よりも「学習」という言葉の方がもてはやされていると感じる。
しかし、「勉強」とは、上記②の、「情報収集・整理⇒構成」にあたる部分と考えると、「勉強」は、問題解決に欠かせない「学習」の一部であり、「学習」の手順の中で個で取り組む方が効果的・効率的な部分と考える事ができる。
学習塾であっても、現実の問題を通じて、問題解決能力を養う「学習」ができれば理想的であるとは思うが、限られた授業時間の中で、「問題解決型・協働的な学習」の要素を取り入れるのは難しい。また、答えの決まっている「勉強」に、「問題解決や協働的な要素」を組み込む事試みもされているようだが、非効率であるようにも感じる。
このように「学習」と「勉強」を明確に区別することで、学習塾の役割が見えてくる。
①講師自身の学習成果を伝える事で、学習の重要性を伝える(そのためにも、講師自身が学習し続けている必要がある)。
②効率的に知識を収集・整理・構築する「勉強のやり方」を身につけさせる
「勉強」に絞ると、効率最優先。効率的に勉強ができれば、問題解決型の学習に割ける時間が多くなり、問題解決の精度も上がる。
今後も、「勉強の効率化」と、本当に学習塾で「問題解決型の学習は難しいのか」を追求していきたい。
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