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「説明できるようになる」ための5分間作文 [説明できるようにするにはどうすればいい?]

知識の定着や理解を深めるためには、「誰かに説明できるようになる」事をゴールとした学習が不可欠です。集団塾でいかにして「説明できること」をゴールにした指導ができるか。

現段階での実践として、「今日できるようになった事作文」を実施しています。毎回、授業の最後に「今日できるようになった事」をテーマに、5分間で200文字の作文をしてもらっています。「誰かに説明するつもりで、具体的に書きなさい」という指示のもと、生徒は一斉に作文を開始します。より、効果的な5分間にするための指導内容を整理します。

①手が進まない子には手がかりを提示
生徒の中には、どうしても手が動かない子も出てきます。机間巡視をする中で、手が止まっている生徒がいたら、思い出す手がかりを与えていきます。「今日の数学は何をやったっけ?」「一次関数のグラフを書く時のポイントってなんだったっけ?」「今日の英語はcanを習ったよね?」など、一言二言伝えるだけで、手が動き始める生徒が増えていきます。

②モデリング効果を活用
言語化すると、同じテーマで書いていても、具体性や、ポイントのずれ等、生徒間で差が見られます。ほぼ学力と相関しているというのが、全講師の一致した見解です。そこで、定期的に、同じテーマで書かれた他の生徒の作文をコピーして見せると、徐々に全体の質が上がっていきます。「他の生徒はここまで具体的に書いているのか」という気づきと、文章を整理するポイントを掴む事ができ、思考力を磨くことにもつながっていそうです。他の生徒のサンプルが多様にあり、真似をできる事が、集団指導の最大のメリットであると考えています。

③事前指導の徹底
授業を受けるゴールとして、授業後の作文で「今日できるようになった事」を具体的に書く事を設定します。作文の時は、何も見ないで思い出して書くことが効果的と伝えているので、子ども達は、ノートやテキストなどを何も見ずに言語化します。そのためには、授業中に集中して授業内容を理解する必要があります。授業後に作文を書く事を最初に明確にイメージする事で、授業中の集中力が高まります。

5分間作文の価値を伝えたり、毎回の作文の内容を賞賛する事で、言語化の価値と自身の成長を感じてもらうことも重要であると感じています。

個別対応で対話形式で説明してもらうことが最も効果的だとは感じていますが、集団塾で成果を出すためにも、5分間作文の実践と改善を継続していきます。


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