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漢字を宿題にする問題点 [指導技術]

福嶋隆史氏の「国語科授業成功の極意」より、漢字指導のポイントを整理してみます。

【漢字を宿題にする問題点】
・宿題は子どもにとっては「やりたくないもの」になりがち。そのため、やっつけ仕事になり、宿題をやればやるほど間違った漢字を覚える事になる。
・筆順や正しい字形、読み方、送り仮名の留意点、同訓異字、同音異義語を家庭に任せてしまうのは授業放棄。

【配布するプリントは教科書体で】
・子どもは配布プリントをお手本に真似をする事がある。明朝体では間違った書き方を覚える可能性があるので、教科書体で配布する。

【ことわざ・慣用句は現代風にアレンジする】
ことわざ・慣用句は一旦抽象化して、次に現代風に具体化する。
(例)
【具体】猿も       気から落ちる
【抽象】その道の名人でも 失敗する
【具体】イチローでも   三振する

【使用する漢字は習う学年にとらわれない」
・「白衣」の衣は4年生で習う。それまで「白い」と書くよりもフリガナを振って「白衣」とするべき
・「お菓子」の菓は中学生で習う。それまで「おか子」と書くよりもフリガナを振って「お菓子」とするべき。

【標準的な授業パターン(45分授業)】
①漢字(10分)
②授業で扱う部分の音読(5分)
③その授業の目標に沿った読み取り授業(30分)

【実践方針】
・子ども達の漢字や慣用句の勉強の様子を見ていても、テストのための単純暗記になっている事が多く、危機感を感じていました。授業時間内に扱うことができないか、授業案の見直しをしていきます。

【参考】

スペシャリスト直伝! 国語科授業成功の極意

スペシャリスト直伝! 国語科授業成功の極意

  • 作者: 福嶋 隆史
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 2011/11/07
  • メディア: 単行本



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