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書く力を鍛えるための習慣 [読解問題を解けるようにするにはどうすればいい?]

引き続き、福嶋隆史氏の「難関校に合格する子の「国語読解力」」から、読解問題を解けるようにするための具体的な実践を紹介します。

読解力をつけるためには、「書く力」をつける事が重要。という事で、「書く力」を鍛えるための10の習慣が紹介されています。その中でも、すぐに実践に取り入れたいと思った事例を紹介します。

①教科書を使って行う書きの体力測定
ある文章を2回ほど音読した上で、生徒に視写をさせる。
(例)海の中や宇宙空間には、未知の世界が果てしなく広がっている。
大事なのは、子どもの目の動きを観察する事。途中で何回お手本を見たかが重要。

言葉をかたまりで見ることができる子は、「海の中や宇宙空間には」という部分を一度に頭に入れて、後はお手本をみずに書く。言葉をかたまりでとらえられない子は「海の中/や/宇宙/空間には」などと、細切れにしながら書き写す。つまり字面しか追っていない。

こういった子どもは、言葉をかたまりでとらえることが「できない」のではなく、かたまりでとらえようと「していない」だけ。

解決策としては「お手本を見る回数を減らしてごらん。回数によってランクをつけるよ」などとゲーム化する事で改善する事が多い。

また、小学生の学年別の1分間の視写速度は以下
(1・2年生)15字前後
(3・4年生)20字前後
(5・6年生)25字前後

②「つまり」「たとえば」「なぜ?」を口癖に
「つまり」「たとえば」で具体化と抽象化のトレーニング。「なぜ?」で因果関係をたどるトレーニング。

③「原稿ノート」で字数感覚を身につける
ライフ株式会社の「原稿ノート」は見開きで400字の原稿用紙になる。原稿ノートを使う事で字数感覚が身につく。また、罫線ノートだと句読点が雑になる事があるが、原稿ノートだと、1マス1字なので、はっきりと句読点をつける意識が生まれる。

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【実践方針】
・板書を写す時の生徒の視線の行き来の回数が気になっていましたが、やはり確認する回数が少ない生徒の方が学力が高い印象があります。板書を確認する回数が多い生徒は、字面を追うだけになっている可能性が高いと考えれれます。板書をノートに写す際の確認回数を少なく、かつスピードを上げられるよう、ゲーム化を取り入れながら文をかたまりでつかむ力を鍛えていきます。
・「つまり?」「たとえば?」「なぜ?」の発問を「抽象化」「具体化」「因果関係をたどる」という明確な目的意識を持って行う。
・いきなり原稿ノートに切り替えるのは難しいが、毎回の授業後に記入してもらっている、その日の振り返りシートの書式を、罫線からマス目に変え、字数感覚と句読点に対する意識を高めていく。

【課題】
・書く力をつけるためには、生徒の書いたものを確認・添削する事が効果的だと感じています。集団授業の中で、その時間を確保するためにはどんな工夫ができるのか?あるいは、添削をしなくても、書く力を高める事ができるのか?を追求していきます。

【参考】

ふくしま式 難関校に合格する子の「国語読解力」

ふくしま式 難関校に合格する子の「国語読解力」

  • 作者: 福嶋 隆史
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2011/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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