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主体性を育むために⑤~オランダ教育に学ぶ~ [海外教育事例]

岡田尊司氏の著作から、オランダ教育についての紹介です。

子どもが自立できる教育

子どもが自立できる教育

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/03/11
  • メディア: Kindle版


子ども達の生活満足度が高いオランダ。オランダ教育はその教育内容自体も学びに溢れていますが、今日は教育制度に注目して、その特徴を確認したいと思います。

【オランダの教育制度】
①中高一貫教育
小学校卒業後に、適正に応じて以下の3つのコースに分かれる。
1.VWO(大学進学コース)6年制⇒大学進学希望者のためのコース
2.HAVO(高等職業専門学校準備コース)5年制⇒高度な専門技術を学びたい
3.VMBO(中等職業専門学校準備コース)4年制⇒手仕事的な職業技術を身につけて早く働きたい

決めきれない子のために、最初の2年ぐらいは2つのコースが併設されたクラスが設けられていたり、途中のコース変更も可能なようですが、小学校卒業後(つまり、12歳時)に、将来につながる選択をするという事ですね。
しかも、2016年から、適性を判断するための「中学入試センター試験」も導入されたそうです。
問題も個人別?オランダで画期的な「中学入試センター試験」実施へ(まぐまぐニュース)

子ども達が中学進学時に進路選択ができるのも、小学生の間に主体性を育む教育ができているからこそ。オランダの小学校教育の特徴を以下に整理します。

②オランダの小学校教育の特徴
オールタナティブ教育(モンテッソーリ・シュタイナー・イエナプラン・ダルトン・フレネイ等の代替教育)が発展し、公教育にも影響を与えている事が下記の特徴にも影響しているようです。
多様な教育スタイルの中から、生徒・保護者が選択するという要素が強いので、小学校ごとに違いがありそうですが、大きくは次のような特徴がありそうです。
1.一人一人のこどものニーズにあった教育
2.時間割を自分で決めさせる
3.自主学習の時間を重視
4.中学受験・高校受験・大学受験がない
5.自分で調査・議論・報告といった実践的な能力を評価
6.全国一律の教科書がない。教師が自由に選ぶ
7.教え合いを教育の根幹として利用
8.縦割り教育が多い
9.体験的・具体的教育を重視

特徴はたくさんありますが、受験がないので、塾もない。偏差値もない。競争が勉強の目的にはならないので、「純粋に学びたい」という意思が芽生えやすい環境になっているといえそうです。

【学びの活用】
子ども達には、オランダ教育の事例も交えながら「普通科高校→大学」という選択が決して当たり前の事ではないこと。
「学びたい事・将来やりたいこと・好きな事」をあまり考えないまま小中学校の生活を終える事が決して当たり前の事ではないことを伝え、自分の進路選択と向き合うきっかけを与えていきたいと考えています。

オールタナティブ教育の中身や、他国の教育環境についても継続して学んでいきます。


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