SSブログ

授業力強化②~教育技術習得の手順~ [指導技術]

向山洋一氏の書籍から、教育技術習得の手順を紹介します。

授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

  • 作者: 向山 洋一
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 1985/06/01
  • メディア: 新書



授業力強化のために重要な事は、指導技術を身につける事。
指導技術を身につけるために、向山氏は以下の手順を提示しています。

①教育技術(定石)を学ぶ
②教育技術を使ってみる
③「発問」「指示」「留意事項」という観点から文章化

「技術」であるがゆえに、科学的である必要があり、再現可能。
向山氏は、医者が症状の把握と、適切な処置で症状を改善する事例をあげ、教育技術習得の重要性を述べています。

現状の「指導理念」「指導技術(発問・指示・意欲喚起・症状把握)」「問題点」を再整理し、指導技術向上に向けたアウトプットを継続していきます。

人気ブログランキング

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

「授業力強化」の関連書籍一覧 [指導技術]

子どもたちの主体性を育むために、なによりも重要なのは「授業力強化」
・全員が前のめりになる授業
・全員ができるようになる授業
・全員が笑顔になる授業
そんな、授業を目指して、授業技術を整理・実践していきます。
以下、今後参考にしていく予定の書籍一覧です。

授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

  • 作者: 向山 洋一
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 1985/06/01
  • メディア: 新書



生徒に『私はできる! 』と思わせる超・積極的指導法

生徒に『私はできる! 』と思わせる超・積極的指導法

  • 作者: 長谷川博之
  • 出版社/メーカー: 学芸みらい社
  • 発売日: 2014/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



世界で大活躍できる13歳からの学び

世界で大活躍できる13歳からの学び

  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2016/10/28
  • メディア: Kindle版



「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略 (幻冬舎単行本)

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略 (幻冬舎単行本)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/24
  • メディア: Kindle版



教育力 (岩波新書)

教育力 (岩波新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2007/01/19
  • メディア: 新書



新しい学力 (岩波新書)

新しい学力 (岩波新書)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/11/19
  • メディア: 新書



授業つくり上達法―だれも語らなかった基礎技術 (シリーズ・教育技術セミナー)

授業つくり上達法―だれも語らなかった基礎技術 (シリーズ・教育技術セミナー)

  • 作者: 大西 忠治
  • 出版社/メーカー: 民衆社
  • 発売日: 1987/04
  • メディア: 単行本



シリーズ・教育技術セミナー 2 (2) 発問上達法−授業つくり上達法PART2−

シリーズ・教育技術セミナー 2 (2) 発問上達法−授業つくり上達法PART2−

  • 作者: 大西 忠治
  • 出版社/メーカー: 民衆社
  • 発売日: 1988/04
  • メディア: 単行本



人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55

人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55

  • 作者: 諸葛 正弥
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 2007/01/01
  • メディア: 単行本



人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

授業力強化①~主体性を育む授業を目指して~ [指導技術]

「主体性を育む」の追求を通じて、子どもたちの主体性を育むために最重要なのは「授業」という認識に至りました(主体性を育むために④~授業を通じて自己肯定感を高める~)。 
「主体性を育む授業」を目指し、授業力強化していきます。
現在、私が担当しているのは小中学生の算数・数学・理科の集団授業(20名~30名)。
45分の授業時間です。まずは現状の授業時間の使い方を整理します。

【授業の型】
(前回授業の確認:15分)
①挨拶 ②宿題チェック ③小テスト ④意欲喚起
(授業テーマ1:15分)
⑤意欲喚起 ⑥対話型授業⇒演習
(授業テーマ2:15分)
⑦意欲喚起 ⑧対話型授業⇒演習
(振返り)
⑨承認 ⑩挨拶
※「意欲喚起」はクラス状況に合わせた課題点と行動改善につながる語りかけや、授業テーマのゴール設定など。

授業の構成は「指示」⇒「行動」⇒「評価」のサイクル。
今後、向山洋一氏の著者をもとに、以下の視点で授業力強化に取り組んでいきます。

【授業力強化のポイント】
(指示)
①趣意説明をしているか?「~のために~しなさい」
②一時一事の指示になっているか?
③簡明な指示・説明になっているか(10秒以内)
(行動)
①空白の時間がある生徒がいないか?
(評価)
①激励の声かけができているか?
②生徒の出来・不出来を確認できているか?
③個別評価ができているか?

各振返り項目について「生徒全員にできているか?」という視点で振り返っていきます。
授業の型・日々の振返り・具体的な授業改善によって、主体性を育む授業を目指します。

【参考】

授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

授業の腕をあげる法則 (教育新書 1)

  • 作者: 向山 洋一
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 1985/06/01
  • メディア: 新書



人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

沼田晶弘氏が実践する「ひな壇MC型スタイル」 [指導技術]

【ひな壇MC型スタイルの特徴】
・司会者は、問題・課題提議と会議の進行に集中して、意見は相手から頂くスタイル
・それぞれがリアクションしながら相手の意見を受け入れて、その場で考え、自分の意見を言うので、個人の考える力も飛躍的に伸びる。
・自由度が高く、ひとつの意見を受けて、新たな意見に展開していく事も多い。

【最大の敵、羞恥心を取り除くために】
活発に発言する環境を整えるための壁は、子ども達の「羞恥心」。「羞恥心」を取り除く工夫が、主体的に学ぶ空間づくりの要になりそうです。
・スピーディーな流れで相手を巻き込み、考える時間をなくす。
・特に序盤は単語で回答できるレベルの質問を使ってどんどん指名。羞恥心が出てくるのをブロック。
・できるかぎりリズミカルに、順番を決めずにランダムに指名。
・司会者は相手の意見に声を出して頷く。
・参加者同士も声を出して共感している事を伝える。司会者が率先して声を出してリアクション。
・テーブルに上体が前のめりに近づき始めると、やる気が出てきている証拠。

私の教室でも、生徒との対話型授業を標榜しています。「MC型授業」という一つの型をイメージして、全員が前のめりに学んでいる環境を目指していきます。

【参考】

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

  • 作者: 沼田 晶弘
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 単行本



人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

主体性を育むために⑨~「勉強するのは何で?」に対する答え [勉強の動機付け]

「勉強するのは何で?」と聞くと、多くの子どもたちは「将来のため」と答えます。

でも、その「将来のため」というのは、「入試を突破する事」が将来につながるという認識。学ぶこと自体と将来とのつながりは感じられていない生徒が大半のようです。

塾講師の立場としては、入試を突破する成功体験を積ませてあげる事は当然の事として、学ぶこと自体の価値や楽しさも感じさせてあげたい。

「勉強するのは何で?」に対する沼田晶弘氏の答えの一つは、「選択肢を持てるようになるから」。勉強することで、自分に向いている、興味がわく、ワクワクできるものが見つかるかもしれないという認識です。

子ども達が、勉強を通じて強みや好きな事を発見するためにも、「ワクワクする授業」「生徒の強みを発見する観察力」。この2点は、講師が最優先に磨いていく能力だと感じています。

【参考】

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略

  • 作者: 沼田 晶弘
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/25
  • メディア: 単行本



人気ブログランキング

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

主体性を育むために⑧~成功体験がやる気の素~ [勉強の動機付け]

引き続き、沼田晶弘氏の著書からの学びです

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略 (幻冬舎単行本)

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略 (幻冬舎単行本)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/24
  • メディア: Kindle版


③ゴールだけを明確に設定する
・ゴールまでのやり方は好きな方法でOK。
・ファイナルゴールが長期戦になりそうなら、スモールゴールを決める。
・きっかけを作って、環境を整えてあげたら、後は本人に任せて見守る(やる気は自然とわき出るもの)。

④大人のレベルを目指すようにがんばらせる
・漢字テストは今まで習った全てが出題範囲。
・常に実践で使う事を目指して学ばせる。

⑤成功体験・楽しい思い出がやる気の素
・結果で悩むより、まず楽しい体験をできるだけ重ねること。
・指導で心がけるべきことは「相手に自信をつけさせること」。
・自信の素になる成功体験を日々積んでいくこと。
・褒めてくれる人の数を増やす(クラス全員・仲間同士・保護者)。
・褒められている事実が他人の口から伝わる。
・できていることにして褒める。
・負けを受け止めて、打席に立ち続ければ、成果はいつか必ず出る。

沼田氏が一貫しているのは、「やる気はきっかけがあれば出てくるもの」「社会に出てから必要な力を身につけさせる」「この先、挫けることがあった時に支えとなる、楽しく、幸せな経験をできるだけたくさんさせること」この認識が、子ども達が活き活きと学ぶ場と、アイディアの源泉だと感じました。

私も学習塾という場を通して、楽しく成果の出る経験を、数多く子ども達に提供していきます。

人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

主体性を育むために⑦~沼田晶弘氏からの学び「制限・成約・報酬」 [勉強の動機付け]

今日は沼田晶弘氏の著作からの学びを紹介します。私が沼田氏の事を知ったのは、「この小学校先生がすごい!」という記事を見たのがきっかけです。子ども達のやる気を引き出す数々の仕組みと実践に衝撃を受けました。

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略 (幻冬舎単行本)

「やる気」を引き出す黄金ルール 動く人を育てる35の戦略 (幻冬舎単行本)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/02/24
  • メディア: Kindle版


①やる気が出やすいのは安心して動ける環境
・報告をきちんとしていたら、「何があっても絶対に守ってあげる」。
・守ってもらえるという安心感は、信頼関係の支えとなる。
・「ちゃんと説明すれば必ず味方になる」というスタンスを伝える。
・追い詰めずに、何が起きたかを理解してあげる。
・失敗したらまず褒める。
・やる気を引き出すためには、叱ることではなく褒める事が基本。
・ミスした結果を指導しても、人格は認めていることを言葉にして肯定する。
・落ち込んでいる(失敗・負け)時は、相手が受け入れるまで待つ。

②やる気を引き出す3要素「課題・制限・報酬」
・スタート時の設定が、すべての鍵を握っている。
・面白そうだと相手は自然と動き出す。
・やるきを引き出すきっかけになる3要素
1.課題(ミッション・ゴール設定)
⇒具体的に・繰返し確認・結果判断の時期を明確に
2.制限(時間・費用・条件)
3.報酬(ボーナス・ポイント・承認・称号)
⇒「実益」と「名誉(称号・賞賛)」

【学びの活用】
①安心できる環境を最優先に
「宿題忘れ」「授業空間の乱れ」等、追い詰める指導になりがちな場面がたくさんあります。追い詰め型の指導中心になると、子ども達のウソ・ごまかしが多くなったり、「怒られるから宿題をする」といった状況になりかねません。まずは、子ども達の話を聞く。安心できる環境を整える事を最優先に教室運営していきます。

②ワクワクする課題指示
「制限・成約・報酬」の3要素をもとに、「わかりやすい指示になっているか?」「ワクワクする指示になっているか?」を確認していきます。授業の最初と最後の時間を中心に「制限・成約・報酬」を指示する時間と、「報酬」を与える時間を設けていきます。

人気ブログランキング

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

3分の2が職業高校に進学するスイスの教育システム [海外教育事例]

【スイス教育の理念】
・ペスタロッチ(民衆教育の父)がスイス教育の理論的土台
⇒将来子どもが経済的に自立できるように、知的教育とともに、実践的な教育を重視
・「生活と仕事の準備をする」ことが教育の目標として掲げられている。
・職業的自立が成し遂げられるように、教育システムが組み立てられている。

【スイスの状況】
・2012年:失業率3%前後と低い水準を維持(特に若年層の失業率が低い)。
・国民の幸福度は先進国トップ。
・優れた技術を有する工業国(精密機械・機械工業・化学工業・製薬では世界でも有数の輸出国)。

【スイスの教育システム】
・小学校が4~6年、中学校が5~3年というのが平均的で、9年間の義務教育を終えるとほとんどの生徒が高校に進学。
・約3分の1はギムナジウムなどの普通高校(4年間)に、3分の2は職業高校(3年間)に進む。
・大学進学希望者は最終学年に大学入学資格(マトゥーラ)を取得して、その成績に応じて希望の大学・学部に進学。
・医学部を除いて、大学入学試験はなし
・平均で5年程度の在籍で大学を卒業するが、その間に兵役義務があるため、大学卒業時の年齢は若くても25歳程度に

【職業高校の特徴】
・中学卒業後に職業訓練をしながら職業学校に通う「二元制度(デュアルシステム)」。働きながら、週に1~2日は職業専門学校やカレッジで学ぶ。
・給料は安い代わりに、雇い主は責任を持って若者に技術指導し、学校に通えるように配慮。
・訓練できる職種は260種以上もある。
・見習い期間の最後に資格試験があり、それに合格すると正式な資格がもらえる(その専門技術は、大学で専門教育を受けたレベルを凌ぐ)。
・資格を取ると、特定の企業や雇い先だけでなく、全国どこでも通用するので、将来の仕事口や収入は安定。
・見習い契約を結ぶ段階で、将来需要が少ない職種では募集が減り、需要増が見込める職種は募集が増えるため、需要のない職業訓練を行うことがおこりにくい。

【中等教育は数学を重視】
・技術的な仕事をするうえで、数学が鍵をにぎるという考え)
・2015PISAは数学的リテラシー8位(日本は5位)
・数学指導のポイント
1.具体的な問題から考えさせる
2.一方的に話すのではなく、やり取りをしながら説明
3.実際に手を動かしたり、発表することを重視
4.自分で問題に取り組む時間を取り、教師が苦手な生徒を中心にサポート
5.自己発見型というよりも、教師が導く補助誘導型(自己発見型にしすぎると、数学が苦手な生徒が混乱や迷走を招き、効果が上がらない)

高校進学時に3分の2が職業高校を選択するという状況に驚きます。小中学校の間に、適性を判断するための指導も徹底しているようです。「教育=職業的自立」という視点は、小中学生に現実社会の問題点を自分事としてとらえ、追及するきっかけにもなりそうです。

【参考】
世界の学校を見てみよう(外務省)
諸外国・地域の学校情報(外務省)
スイスの教育制度 -即戦力の人材を育てる、職業教育に力を入れる国
国際競争に負けない、スイスの大学教育
スイスの教育制度
スイスの学校教育システムについて。小学校高学年で、進学コースがすでに分かれる

子どもが自立できる教育

子どもが自立できる教育

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/03/11
  • メディア: Kindle版



人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:資格・学び

10歳で進路を決めるドイツの教育 [海外教育事例]

【ドイツの教育制度】
①小学校(基礎学校:グルントシューレ4年)
・小学校4年が終わった段階で進路を決める事になる。
・自立に向けた意識づけが小学校に上がったころから少しずつ始まる。

②中等教育(総合制学校・ギムナジウム・実技学校・基幹学校)
A.ギムナジウム(9年)
・大学進学のための中高一貫教育校
・ギムナジウムに通う生徒は増加傾向
・2007年頃より8年制を導入する州が出てきた(9年生だと、他国よりも大学進学が1年遅れるため)。
・大学に進むのは全体の3分の1。大学を卒業する割合は2割。
・大学に進むためには「アビィトゥーア」と呼ばれる大学入学資格試験に合格する必要がある。
・「アビィトゥーア」は選択2科目+口頭試問。一発勝負で、浪人して受けなおす事はできない。
・医学部・歯学部は志願者が増え、別枠で入学試験を実施している。
B.実技学校(6年)
・ドイツでは職業資格であるマイスター制度が残っているため、いったんマイスターを獲得すると社会的地位も高く、生活は安定しやすい。
・中級卒業資格を得て、特殊な職業専門学校または専門上級学校を進んで、企業の管理事務職員または商売・サービス産業の従事者になることを目指す。
C.基幹学校(5年)
・卒業後、職人や会社の下で訓練を受けながら、職業学校で学ぶ(ドイツでは、職場と同時に学校でも訓練するという二元職業教育制度をとるのが特徴)。
D.総合制学校
・3つの学校を包含した学校

③高等教育(総合大学・専科大学)
・アビトゥア合格者は、原則的にほとんどの大学や高等教育機関へ進学できる。

【ドイツ教育の問題点】
・10歳の子どもが自分で進路を決められないと自然と親が子どもの人生を決めることになる。
・専門高等教育を目指す生徒が増え、基幹学校を目指す生徒が減少。そのため基幹学校は、成績が悪い生徒や移民が多く通う学校というレッテルが貼られるようになってしまった。
・企業も実技学校からの生徒を好んで採用するようになった
・デュアルシステムの訓練内容が、情報技術などの技術変化やサービス産業の増加などの構造変化にリアルタイムに対応できていない。
・産業によっては習得する技術の陳腐化が早まっていることも問題となっている

※小4での進路選択は、私の教室の生徒に大きな衝撃と、将来を考えるきっかけを与える事につながると感じています。

【参考】
ドイツの教育制度
悩める学校教育制度
10歳で人生が決まるドイツの教育は「正しい」のか?
ドイツの学校制度と職業教育
子どもが自立できる教育

子どもが自立できる教育

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/03/11
  • メディア: Kindle版



人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:資格・学び

2015PISA世界一~シンガポールの教育制度~ [海外教育事例]

2015PISA(国際学力到達度調査)で世界No1になったシンガポール。その教育制度について整理します。

①小学校(Primary:6年間)
・義務教育はPrimaryまで(義務教育制度ができたのは2003年から)
・小学校卒業時にPSLEという試験があり、ここで普通の中学校へ進んで大学進学の道を進むのか、技術系の学校へ行くのかが決定する(技術系の学校から大学進学も不可能ではないが、複雑な進路と長い年月が必要に)。
・PSLEでよい点数を取るために、みんな必死に勉強する。

②中学校(Secondary:4年から5年)
・PSLEの結果をもとに3コースに割り振り
A.Express(上位6割)
B.Normal(Academic)(2割)
C.Normal(Technical)(1割)・・・中卒で終わる人も多い
・2%ぐらいが、中学に進むことが許されない。留年するか、Special Education Schoolに行くか。
【大学入試のための資格試験GCEの受験】
・Expressは4年で「GCE O Level」を受験。このスコアが良ければJunior Collegeに進学(合格するのは受験者の3分の1程度)。
・Normal(A)は4年で「GCE N(A) Level」を受験。結果が良ければ5年で「GCE O Level」を受験。
・「GCE N(A) Level」のスコアでもPolytechnics(技術系の高等教育機関)に進学できる。

③高等専門学校・ジュニアカレッジ・大学など(Post Secondary:1年から6年)
・Junior Collegeに2年間通って、「GCE A Level」をとって大学に進む。
・大学のほかに、PolytechnicsやITE(Institute of Technical Education)とArts Institutionsなどもある。
・国内の公立大学への進学は約3割。難関を勝ち抜いた一部エリートのみが国費留学などを経て、政府や政府系企業の職員となり、将来を保証される。
・5割弱がPolytechnics(技術系の高等教育機関)、2割強がITE(職業訓練学校)を経て就職するが、好待遇は望みにくいのが現状。

※シンガポールの状況
・小学生の5人に1人。中学生の4人に1人がいじめを経験
・貧富の格差は日本を上回っている
・生活保護や失業保険の制度なし
・2020年までに、大学進学率40%が目標
・「思考能力を高める教育」「実社会の状況と文脈に対応する力」を重視
・シンガポール国立大学はアジアトップ(世界24位)
・国民一人あたりの総生産はアジアトップ

子ども達に、シンガポールの教育制度を伝えると、大半の生徒が、中学・高校入学後に、自分の進路を考える時間が残されている日本の教育制度にありがたみを感じていました。また、同世代の小中学生が日本以上に激しい競争環境に身を置き、将来の事を真剣に考えている事にも刺激を受けたようです。

【参考】
シンガポールの教育制度と、教育レベルについて
The Singapore Education Landscape
シンガポールな何故、国際学習到達度調査で世界一位を独占できたのでしょうか?
「一生涯詰め込み教育」が国のサバイバル戦略のシンガポール
シンガポールの学校制度と試験について
シンガポール首位独占のワケ(産経ニュース)


人気ブログランキング
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:資格・学び

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。