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セッション6.子どもの協力を増やす方法②(ペアレント・トレーニング) [効果的な声かけ]

ペアレント・トレーニング第6回は子供の協力を増やす方法②~効果的な指示出しの仕方②~です。

子どもと接する機会は主に小学校に行く前と日曜日。平日は朝起きてから、着替えて、ご飯を食べるまでが指示出しの機会になります。テレビをみたり、ゴロゴロしたりとなかなか着替えないので、今まで怒鳴りつける事も多かったですが、最近はCCQで落ち着いた声かけができるようになってきました。自分から朝早く起きて、さっと着替える場面も見られるようになってきましたが、まだまだのんびりしている事も多い状態。特に多いのが次のようなやり取りです。

(私)「着替えなさい」
(子)「嫌だ」
(私)無視
(子)着替えずにゴロゴロ
(私)「着替えなさい」
(子)「嫌だ」
(私)無視
(私)「今すぐ着替える?5分後に着替える?」
(子)「どっちも嫌だ」
(子)時間ギリギリになると着替え始める
(私)「着替え始めたね」
最終的には時間ギリギリに着替えて、食事も含めて間に合ってはいるのですが、もう少し素早く着替え終えるようになってほしいと期待ししまいます。引き続き効果的な指示だしについて学んでいきます。

指示の技術
①予告(セッション5の内容)
(例)「あと5分で夕食だよ」「あと3回で終わろうね」
予告の場合は、今やっている行動が認められ、尊重してもらったうえで、終了まで猶予が与えられたことになるのでより保護者に協力的になる。
また、突然今やっている行動を終わらせるように言われるよりも指示に従いやすくなる。

②選択させる
(例)「黄色のパジャマにする?それともしましまのパジャマにする?」
親が意図している行動は「パジャマに着替えなさい」ということ。子どもが親の提案のどちらかを選択したらすかさず褒める。着替えたらさらに褒める。「嫌」といったら、CCQでもう一度指示を繰り返す。それでも嫌がったら「じゃあ、あなたのためにお父さんが決めるね」と穏やかに宣言し、どちらか一つを選ぶ。最終的に同意に至ったら褒める。

③「~したら・・・できる」という取り決め(特典を与える)
(例)「今すぐお風呂に入ったら、お風呂上りに好きなヨーグルトを食べていいよ(いつもは乳酸菌飲料)」
親の指示した行動に従わなければ、特典を失うだけ。叱られることはない。子どもが何を喜ぶのか、どういったことに興味があるのかなどを普段から観察し、知っておくと、特典を検討する際に役立つ。
子どもが課題をやり遂げたときに、特典だけを機械的に与えるのではなく、必ず肯定的な注目を与える。褒める事を伴ってこそ、特典が効果的に働く。そうでないと、特典に興味がなくなった時点で、子どもはその指示に従わなくなる可能性がある。
「~しないと、・・・できないよ」という否定の形で行動を促すことは避ける。この言い方は罰にもなりかねず、子どもによっては「・・・できない」のほうに気持ちがいってしまい混乱してしまうかもしれない。

④子ども同士の力を利用して協力を促す
二人以上の子どもがいる場合に、好ましい行動をしているほかの子どもをほめることによって、好ましくない行動をしている子どもがその行動をやめて、好ましい行動に移れるように促す方法。
注意しなければいけない点は、子ども同士を比べたり、誰か一人の子どもを非難するような事があってはいけないという事。ここでの目的は、子どもに自分で好ましい行動に気付かせ、親への協力を引き出すことであり、子どもを叱ったり、けなしたりすることではけっしてない。
〇「太郎、もう着替えられたんだね。早い」
×「花子、見てごらん!太郎はもう着替えられてるじゃない」
×「太郎はできてるのに、どうして花子はできないんだろうねぇ」

⑤ブロークンレコードテクニック
屁理屈をこねたり、「ああ言えばこう言う」といったやり方で親の見方や注意をそらそうとする子どもにいちいち反応して振り回されることなく、一貫して指示のメッセージを繰り返すことができる。声の調子を変えず、落ち着いて、冷静に、穏やかに同じセリフを繰り返すことが大切。

参考

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本



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