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セッション4.好ましくない行動を減らす②(ペアレント・トレーニング) [効果的な声かけ]

ペアレントトレーニング第4回は、好ましくない行動を減らす②~無視と褒めるの組み合わせ~です。実際に無視をやってみると、そのあとに褒める事を忘れずに行う事が難しいと感じる保護者が少なくない。無視を効果的なものにし、好ましくない行動を減らすために、第4回は「褒める」に重点を置いて、「無視して褒める」の組み合わせを学んでいく。

①「好ましくない行動」の「代わりにとって欲しい行動」を考える
無視にばかり注意がいってしまい、褒める事を忘れることをさけるために、「好ましくない行動」の「代わりにとってほしい行動」は何なのかを前もって考えておくことが効果的。「自分は何を無視しているのか」「何を待っているのか」を明確にすることができ、褒める事につながりやすくなる。

代わりにとって欲しい行動を書くときは「~しない」という形で書くのではなく、「~する」という形で書く事を忘れない。行動とは、見えるもの・聞こえるもの・数えられるもの、「~する」の形

②アクションプラン
無視している間にイライラしてしまう、子どもの行動につい反応してしまうという事を回避するために、無視するときの心の準備として計画を立てておくことが役に立つことがある。それがアクションプラン(無視を実行するための計画)。
1.好ましくない行動、減らしたい行動は何ですか?
2.代りにして欲しい行動は何ですか?

3.好ましくない行動はどこで起きますか?
4.いつ起きますか?
※その行動は、いつ・どんなときに・どこで起こりやすいかを考えておくと、子どもの行動に対して「きたきた」と思える心の余裕ができる。

5.その行動が起きた時に、(視線、身体、感情を含めて)自分はどうしたらいいと思いますか?
6.その行動に注目する代りに何に集中したらいいでしょうか?
※これを考えておくと、自分自身がどういう行動を取りやすいのか、気持ちがどう動きやすいのかのパターンを振返る事ができる。

7.自分を励ます言葉は?
8.好ましくない行動をやめて、好ましい行動をはじめた時、その行動を増やすためにどうやって褒めますか?

9.子どもが好ましくない行動をやめようとしない時、何をしますか?
※必ずしも無視が効果的に効く場合ばかりではなく、失敗することがあるという事も考えておく。無視をする時には断固とした態度で始め、子どもの要求には決して屈しない。具体的にやるべきことを指示したり、何かを提案したり、話題を変えたりして、別の形を対応することを考えておく。

③実践報告
勉強する時間になっても歩き回る、逆立ちをするという行動に関しては、約束の時間になっても始めないときは無視することにしています。少しでも机に向かう、椅子に座るなどの行動が見られれば褒めるようにしています。感情的に怒鳴る場面はだいぶ少なくなってきました。

それでも勉強しない場合は、「1ページだけやろうか」「ここまでやろうか」「まず座ろうか」などの指示をしていますが、この指示が適切なのかどうかはおそらく、今後のセッションのテーマになるのだと思います。

「好ましい行動」として、難しい問題でも粘り強く考える、何も言わなくても食器を片付けるなど、観察する中で具体的な好ましい行動に気づきやすくなってきていると感じます。また、「椅子に座る姿勢が悪い」「集中力が途切れると席を離れる」など、好ましくない行動も具体的に見えてきます。今後無視するのが適切な行動など、実践しながら改善していきます。

参考

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本



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