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ペアレント・トレーニングに学ぶ声かけ [効果的な声かけ]

ADHD(注意欠陥・多動症/注意欠陥・多動性障害)の子どもの問題行動を改善・修正する手段として、「行動療法」があります。「行動療法」とは社会的な善悪を理解してもらい、ただしい行動ができるように導いていくポピュラーな治療法です。子どもが不適当な行動をしたときには、その都度どうすればよいのかを教え、正しい行動をしたときや物事を成し遂げた時には、精一杯褒めて評価するといった形で、行動の改善・修正を図っていきます。

ADHDの子どもとの関わり方を知る方法として「ピアレント・トレーニング」があります。ピアレント・トレーニング・プログラムの基本理論と枠組みは、マサチューセッツ工科大学のバークレー博士の研究と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のフランク博士の指導のもと、1983年からペアレントトレーニングを実施しているウィッタム女史のプログラムを参考にして国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部のチームによって作成されたプログラム。

このプログラムは、子どもの行動を直すためのものというよりは、親と子どもにわかりやすい具体的で効果的な対応を身につけることで、悪循環を断ち、親と子がともに自己有能感や自尊心を取り戻し、日常生活がより穏やかにおくれるよう親をサポートするためのもの。このプログラムで学ぶ具体的な対応の仕方は子育ての基本でもあり、子どもと大人が効果的なコミュニケーションで信頼関係をつくるための有効な方法でもある。

基本プログラムは10回のセッションから構成されている
①オリエンテーション(子どもの行動を3つに分けてみよう)
②肯定的な注目を与えよう・ほめ方のコツ・スペシャルタイム
③好ましくない行動を減らす①(上手な無視の仕方)
④好ましくない行動を減らす②(無視とほめるの組み合わせ)
⑤子どもの協力を増やす方法①(効果的な指示の出し方①)
⑥子どもの協力を増やす方法②(効果的な指示の出し方②)
⑦子どもの協力を増やす方法③(よりよい行動のためのチャート)
⑧制限を設ける(警告とペナルティーの与え方)
⑨学校・園との連携
⑩これまでのふりかえり

通常、幼児~10歳ぐらいの子どもを持つ保護者対象に5~8人ぐらいで実施するトレーニング。
私の息子(現在小5)もADHDと診断されており、学校と連携をとりながら行動改善に取り組んでいるところです。

今回参考にしている本は、上林靖子氏監修の「発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル」です。ピアレント・トレーニングを運営する運営者側(リーダー)のための本ではありますが、授業同様、運営者側が最も効果的に技能を習得できると考え、この本をベースに効果的な声かけの技術を学んでいく予定です。

セクションごとに理論と効果的な声かけを身につけ、子どもの変化を報告していく予定です。

参考

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

こうすればうまくいく発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本



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