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読解力の育成は感化からはじまる [読解力をつけるにはどうすればいい?]

橋本武氏の「銀の匙」授業と、佐藤優氏の「国語ゼミ」から、読解力を育成するキーワードとして「感化」という言葉が浮かんできます。

橋本武氏の「銀の匙」授業
中勘助の「銀の匙」を3年間かけて読み解くという橋本氏の授業ですが、その授業は「銀の匙研究ノート」という副教材プリントを使用して展開されたそうです。

「銀の匙研究ノート」は橋本氏自身が1年間かけて研究した「銀の匙教材研究」をもとに、橋本氏自身のノート作りの過程を子どもたちにも追体験させる狙いで作成したそうです。自身の思考錯誤ぶりが子どもたちにも伝わればいいという考えがあったそうです。

橋本氏は、「教師の仕事というのは自分の人間性を生徒にぶつけることだ」と述べており、教師が自分自身を磨いていれば、その姿は必ず子ども達の胸に届くとも言っています。

佐藤優「国語ゼミ」より
佐藤氏は「国語ゼミ」の中で、「読書の道は「感化」から」という章を設け、自らの読書体験に影響を与えた人物を紹介しています。そして、「本質的な「読む力」を身につけるうえでは、具体的な人間関係のなかで誰かの影響を受ける事が決定的に重要」としています。

今日の学び
生徒の読解力を育成するためには、まず講師が学ぶ事。講師の思考過程を追体験させる事。生徒の読解力・成績を上げるためには、どれだけ講師が学んでいるかに規定されると考えるべきだと思います。

教科書と入試問題をベースに学問的追求を進め、思考過程を追体験させる仕組みを検討していきます。

参考

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