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かえつ有明の教育:アクティブラーニングの限界とディープラーニング [最新教育事例]

21世紀型学習スタイルを実践している中学・高校として、以前工学院大学付属中学校・高等学校を紹介しました。今回は、同じく21世紀型学習スタイルを実践する「かえつ有明」の教育を紹介します。

かえつ有明の21世紀型学習スタイル
①PIL型(Peer Instruction Lecture 教え合い学習)
予習したことを互いに教え合い、学び合いながら問題を解決していく授業
②PBL型(Project-Based-Learning 問題解決型学習)
グループで協力しながら問題を解決していく授業
③TOK型(Theory of Knowledge 知の理論の学習)
「知っている」とはどういう事なのか、議論を通じて深く考える授業

かえつ有明のルーブリック『知のコード』
工学院大学付属中高同様、「知のコード」と命名したルーブリックによる評価をとりいれているようです。3×3のマトリックスで、「縦軸が守・破・離」「横軸が論理・倫理・美学」と設定されています。

アクティブラーニングの限界。ディープラーニングへ
12年前からアクティブラーニングを実践してきた、アクティブラーニングの先進校だからこそ、アクティブラーニングの限界も見えているようです。

(アクティブラーニングの限界①)
知識や技能を身につけるためには、必ずしも最適ではない。
(アクティブラーニングの限界②)
何を獲得させるかを明確にしなければ、ただ単に盛り上がっているように見えるだけで終わってしまう。

かえつ有明では、高校3年生までに到達すべき学力水準と習得内容を明記した「モデル・コア・カリキュラム」というものを設定。講義形式で身につけた学力と、アクティブラーニングの融合による深い学びを目指している。この「モデル・コア・カリキュラム」と「アクティブラーニング」を融合した深い学びを、「ディープラーニング」と呼んでいる。

今日の学び
アクティブラーニングは「教え合いによる知識の定着」「問題解決での知識の活用」という点で従来の講義型より優れていると考えています。ポイントは「主体的な知識の活用」と考えると、「なんらかの問題解決」とは切り離せないと考えています。「問題解決すべきテーマの設定」が何よりも重要で、追求の場と仲間は、今では教室だけでなく、ネットを通じて世界中の人々と協働できます。アクティブラーニングの評価方法や手法の変化、可能性を考えるとワクワクしてきます。

一方で、知識習得の重要性と、従来型学習の価値も再評価されつつあると思います。効率的に知識を習得するために、どのような教育が効果的かも引き続き追求していきます。

参考
かえつ有明の教育
アクティブラーニングの先にあるディープラーニングを実践(DAIAMOND online)
グローバル教育気になるワードvol.5ルーブリック(G-edu)

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