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サルマンカーン氏が実践する完全習得学習 [最新教育事例]

カーンアカデミー創始者のサルマンカーン氏。
カーン氏は最も効果的な学習方法として、完全習得学習を提唱しています。完全習得学習は過去にも実践事例があり、成果が認められつつも、個別カリキュラムによる教師の負担や教材等の経済的理由で破綻していたようです。しかし、テクノロジーの活用がこうした問題点の突破口となり、完全習得学習の実現可能性は今後ますます広がっていきそうです。

①「完全習得学習」とは
・ある学習内容を十分に理解した上で、もっと高度な内容に進むべきという考え方。
・10問連続正解等、完全習得の基準を設けて次に進む。
・完全習得の指標達成は生徒の心からの達成感、自身、自尊心の高まりにつながる。

②完全習得学習の歴史
・1920年代、カートン・W・ウォッシュバーン(教育者)による。イリノイ州シカゴ郊外のウィネトカでの実践(ウィネトカプラン)。
・1960年代、ベンジャミン・ブルーム(発達心理学者)と一番弟子ジェームズ・ブロックによる実践。
(伝統的モデル)学習に割り振られる時間が固定され、理解はバラバラ。
(ウォッシュバーンのシステム)固定すべきは高いレベルの理解。バラバラで良いのは理解に要する時間。
(ブルームとブロックのシステム)基本はウィネトカプランと同様。先生の役割は案内役・助言者。生徒同士の教え合いを推奨。統計上も事例上も、生徒と先生の両方にメリットがあることが実証された。
※ただし、どちらも経済的理由と、変化を嫌う役人の抵抗により下火になっていった。

完全習得学習のデメリットは、テクノロジーの発達により、クリアされつつあるように感じます。勉強のテクノロジー活用、AI活用は今後ますます加速していくと考えています。

【参考】

世界はひとつの教室

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  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/05/23
  • メディア: Kindle版


点数ではなく身につける事を目指す教育(サルマン・カーン)

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