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空白禁止のために~生徒に視線を向ける時間を長くする技術~ [指導技術]

集団授業で成果を出すためには、集団でありながらも生徒が1対1で見られいてる(見てもらえている)ように感じてもらえるかどうかが重要であると考えています。

生徒に視線を送る時間を長くするために意識すべきことを列挙します。

①板書は半身ではなく、全身生徒に向ける事を目指す。
生徒に視線を向けるために、板書は「半身で」と言われますが、私の尊敬する講師は、ほぼ全身生徒の方を向きながら板書をしています。生徒の表情もよく見ており、全生徒が集中した授業空間を作り上げています。「板書は半身」ではなく、「板書は全身生徒に向けて」を目標にしていきます。

②生徒とのコミュニケーションはキャッチボールをイメージ
キャッチボールをする時は、投げる方も受け取る方もしっかりと視線と姿勢を整えているはず。キャッチボールの時のような体制が整えば、情報伝達もスムーズです。また、集団授業とはいえ、1:1でボールを投げるイメージを持たなければ、一部の生徒は集中力が途切れてしまいます。許されるなら(許されない場合が多いと思いますが)、実際にキャッチボールをして、生徒と視線があっている状態を体感してみるのもいいトレーニングだと思います。

③ビデオ撮影で何%生徒に視線を送っているかをチェック
生徒に視線を送れているかどうかを客観的に確認するためにも、ビデオ撮影は効果的。アイトラッキングカメラというカメラを使って、講師の視線や生徒の視線を追って、視線と学習成果の関係を分析する研究も進んでいるようです。

集中できる空間作りと、効果的な情報伝達のためにも、視線が合う事は最重要。講師と生徒の視線が合う時間を長くするにはどうすればいいかは、今後も追求・実践していきます。

【参考】
教師は何を見てどう判断しているかー教師視点の映像記録を活用した意思決定過程の研究
教師視点の映像記録を活用した授業の多元的記録・分析・構成方法の研究
研究テーマ:アイトラッキングを使用した読解能力判定検査
教師の一人称視点映像を活用した教育実習事前指導の試み

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